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後戻り・再矯正治療

矯正治療後の後戻りについて

矯正治療後の後戻りについて後戻りは、矯正治療で整えた歯並びが元の位置に戻ろうとする現象です。矯正治療では、歯に持続的な力を加えることで、歯を支える骨が吸収と再生を繰り返し、歯を動かします。しかし、治療が完了した直後は歯を支える骨がまだ安定しておらず、動きやすい状態です。
このため、矯正治療後の一定期間は外部からの力の影響を受けやすく、歯が元の位置に戻る可能性があります。この現象を防ぐためには、適切な保定装置(リテーナー)の使用が必要です。保定装置をしっかりと使用しないと、時間と共に歯が元の位置に戻るリスクが高まります。

後戻りの原因

リテーナーの使用不足

矯正治療後にリテーナーを適切に使用しないことが、後戻りの主な原因です。矯正治療が完了した直後は特に重要で、リテーナーを日中も含めて12時間程度装着することが推奨されます。2年目以降は就寝時のみの装着でも良いとされますが、基本的には永続的に保定装置を使用することをおすすめしています。リテーナーの装着を怠ると、歯は必ず後戻りします。美しい歯並びを保つためには、保定装置の装着を習慣化することが大切です。

舌癖や歯を食いしばる癖

舌癖や歯を食いしばる癖などの悪習慣も後戻りの原因になります。舌を歯に押し当てたり、歯を食いしばる癖があると、歯が元の位置に戻ろうとする力が働き、保定装置をしていても歯と歯の間にすき間ができたり、歯が前に出てきてしまうことがあります。

不十分な矯正治療

治療のゴールが最終的な理想的の位置とかなりずれてしまっている場合や、しっかり仕上げまでを行わない段階で矯正装置を外してしまったりすると、後戻りの可能性が高くなります。

骨格的な問題

骨格的な問題がある不正咬合を無理に矯正することや、抜歯が適応するケースで非抜歯矯正を行うことは、後戻りの原因になります。矯正前の適切な診断と治療計画が重要です。

その他の要因

歯ぎしり、歯周病、寝る時の姿勢(うつ伏せ寝)や頬杖、加齢、遺伝なども後戻りに影響を与える要因です。これらの要因が複合的に作用することで、歯が元の位置に戻るリスクが高まります。これらのリスクを最小限に抑えるためには、日常生活での注意や定期的な歯科検診が重要です。

矯正治療の後戻りを防ぐためのポイント

矯正後の歯並びを維持するために、以下のポイントを押さえることが重要です。

リテーナーを装着する

矯正治療後は、リテーナーをしっかりと装着することが重要です。リテーナーは歯並びを安定させ、元の位置に戻るのを防ぎます。特に治療直後は長時間の装着が推奨され、時間が経つにつれて徐々に装着時間を減らしていきます。

歯磨きを徹底する

正しい歯磨きは、歯並びを維持するためにも非常に重要です。歯垢や歯石が蓄積すると、歯と歯茎の健康が損なわれ、歯が動きやすくなります。歯ブラシ、歯間ブラシ、デンタルフロスを使って、歯垢や歯石をしっかりと取り除くことが大切です。また、適切な歯磨きの技術を習得し、毎日丁寧に歯を磨くことで、歯周病の予防にもつながります。歯周病が進行すると、歯を支える骨が失われ、歯が動く原因となります。

食事に気をつける

硬い食べ物や粘り気のあるものは歯に負担をかけ、歯の動きを引き起こす可能性があります。柔らかい食品を選んで食事し、噛む力を抑えるように心掛けましょう。また、甘い食品や飲料は歯の健康に悪影響を与えるため、摂取を控えることも重要です。

歯科医院での定期的なメンテナンスを受ける

矯正治療後も定期的に歯科医院でのメンテナンスを受けることが推奨されます。歯科医院での定期的なチェックと歯のクリーニングで、歯並びの変化を早期に発見し、必要な対策を行います。

習慣の改善を心がける

舌癖や頬杖、指しゃぶりなどの悪習慣は歯の位置に影響を与えることがあります。治療後はこれらの習慣を見直し、改善することで歯の戻りを防ぎます。意識して改善することが重要です。

後戻りした場合の対処法

矯正治療後に後戻りを感じた場合、すぐに歯科医師の指示を仰ぐことが重要です。後戻りを放置すると、歯並びがさらに悪化する可能性があります。後戻りの対処法は、後戻りの程度によって異なります。

後戻りが軽度の場合

後戻りが軽度でリテーナーがまだ装着可能な場合は、リテーナーを装着して様子を見ることが一般的です。初めはリテーナーがきつく感じるかもしれませんが、後戻りが改善されると徐々に違和感は減少します。リテーナー装着時に痛みや強い違和感がある場合は、我慢せずに歯科医師に相談することが大切です。早期の対応により、軽度の後戻りであれば再矯正の必要なく問題を解消できることが多いです。

後戻りが重度の場合

後戻りが進行してリテーナーが装着できない場合は、再度矯正治療を行う必要があります。早い段階で対応すれば矯正期間も短く済む場合が多いです。

当院での後戻りに対する再矯正治療

インビザライン(マウスピース矯正)

インビザライン(マウスピース矯正)当院では、インビザライン(マウスピース矯正)を使用して後戻りの治療を行っています。インビザラインは、透明で薄いマウスピースを使用するため目立ちにくく、痛みも少ないのが特徴です。1日20時間以上装着し、7~14日に一度新しいマウスピースに交換することで、歯並びを整えていきます。
事前の治療シミュレーションにより、歯並びや歯の動き方を精密に計画することができ、より効果的な矯正治療を提供することができます。
軽度な後戻りであれば、インビザラインライトで治療が可能です。

従来の矯正装置との違い

  • 透明で薄いマウスピースを使用するため目立たない
  • 歯磨き時に取り外せるため、口腔内のケアがしやすい
  • 金属を使用しないため、金属アレルギーの方も安心して使用できる
  • 通院回数が少なく済む

インビザラインについて

後戻りしてしまった歯並びの再矯正もご相談ください

矯正治療は歯に力をかけて動かす治療方法であり、再治療を行う際にはできるだけ体へのダメージを少なくすることが求められます。当院では、事前にしっかりと検査を行い、現在の歯や骨の状況を確認した上で、後戻りのない治療計画を立案しています。後戻りの治療期間は、症例や歯の移動量にもよりますが、前回よりも短期間で済むことがほとんどです。部分矯正で対応できるケースもあり、治療費も前回より抑えられることが多いです。後戻りでお悩みの方は、無料矯正相談でお気軽にご相談ください。