インビザラインの治療期間はどれくらい？早く効果を出すためのポイント
インビザラインは、透明なマウスピース型の矯正装置で、目立ちにくく、取り外しが可能なため人気のある治療法です。しかし、治療期間や効果の出方は症例によって異なり、適切な治療方法やアプローチを選ぶことが重要です。この記事では、インビザラインの治療期間の目安と、早く効果を出すためのポイントについて解説します。
1. インビザラインの治療期間の目安
インビザラインの治療期間は、歯並びの状態や治療の範囲によって異なりますが、一般的な目安の期間として以下が挙げられます。
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部分矯正など：約6ヶ月〜1年
部分矯正は、前歯のわずかなズレや、比較的簡単な調整を行う場合に選ばれる治療法で、治療期間が短く済む傾向があります。 -
全体矯正など：約1年〜3年
全体矯正は、奥歯も含む歯列全体を動かす治療法であり、抜歯が必要なケースや大きな歯の移動が必要な場合は、治療期間が長めにかかることが一般的です。
部分矯正は、前歯の軽度なズレや隙間を調整するために行われ、患者さんによっては半年ほどで完了することもあります。このような症例では、短期間で目に見える効果を得ることができ、治療の負担が少ないというメリットがあります。本来全体的な矯正治療の対象の方が審美的・金額的に部分矯正を希望される場合、嚙み合わせの改善の可能性が難しい場合があり、最終的に物を噛めずに終わる可能性もあるため注意が必要です。
一方、全体矯正では、歯の大幅な移動や噛み合わせの調整が必要なため、治療期間が長くなることがあります。例えば、奥歯の噛み合わせを調整したり、抜歯後にスペースを埋める必要がある場合、全体矯正には1年半以上かかることが予想されます。
2. 治療期間が長引く原因
インビザラインの治療期間が延びる原因として、以下の要因が挙げられます。
2.1. アライナーの装着時間が不足している
インビザラインのアライナーは1日20時間以上の装着が推奨されています。装着時間が短いと、歯が計画通りに動かず、治療が遅れる原因となります。アライナーを装着しない時間が長いほど、歯の移動がスムーズに進まず、治療が計画通りに進まなくなる可能性が高まります。
2.2. 抜歯や複雑な症例
抜歯が必要な場合や歯を大きく動かす必要がある症例では、治療期間が長くなる傾向があります。特に、抜歯後のスペースを埋める治療や、奥歯の噛み合わせを大幅に調整する必要がある場合は、治療が長引くことがよくあります。
※画像はイメージです。
2.3. 治療計画の修正
治療途中で歯の動きが計画通りに進まない場合、アライナーの再作製や治療計画の修正が必要になり、結果として治療期間が延びる可能性があります。これは、歯が予想以上に動かない場合や、患者の生活習慣が治療に影響を与える場合に起こることがあります。
3. 早く効果を出すためのポイント
インビザライン治療をスムーズに進め、早く効果を出すためには、いくつかの工夫が重要です。
3.1. アライナーの装着時間を守る
1日20時間以上の装着時間を守ることが、治療を早く進めるための最も効果的な方法です。装着時間が不足すると、治療計画が遅れ、治療期間が長引くことになります。食事や歯磨き時を除いて、アライナーをできるだけ長時間装着することが治療の成功に大きく寄与します。
3.2. 定期的に検診を受ける
治療中の定期検診は、3〜4週間ごとに受けることが推奨されます。歯科医師が進行状況を確認し、必要に応じて治療計画を微調整することで、トラブルを早期に発見し、スムーズな治療が可能になります。また、検診を怠ると、小さな問題が悪化し、最終的に治療期間が延びる原因となることがあります。
3.3. アライナーチューイの活用
アライナーチューイは、アライナーが歯にしっかりフィットするように噛み締めるためのゴムのようなものです。これを使用することで、マウスピースがしっかりと歯に装着され、歯への力がしっかりと加わり、治療効果が最大化されます。チューイを噛まないとマウスピースが浮いてくる原因にもなり、場合によっては再度マウスピースを作成して、治療計画の立て直しが必要になる場合があります。そうするとさらに治療期間が長くなります。
3.4. 光加速装置の利用
光加速装置（例：オルソパルス）を使用することで、治療期間を短縮することが可能です。低レベルの光を使って歯の周囲の骨のリモデリングを促進し、歯の動きを加速させます。1日数分の使用で、治療の進行が早まることが期待できます。特に全体矯正などの治療期間が長くなるケースでは、この光加速装置の利用が大きな助けになります。
まとめ
インビザラインの治療期間は、軽度の部分矯正であれば約6ヶ月〜1年、全体矯正では約1年〜3年かかることが一般的です。治療を早く進めるためには、アライナーの装着時間を守り、定期的な検診やチューイの活用が大切です。また、光加速装置の使用によって、治療期間の短縮も期待できます。
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※2022年度グループ全体のマウスピース矯正症例数