インビザラインの痛みについて：原因と対処法を徹底解説
インビザラインは、目立たず取り外し可能な矯正装置として人気があります。
しかし、治療中に痛みを感じると聞いたり違和感に不安を感じる方もいると思います。
この記事では、インビザライン治療中に痛みが発生する要因と、その対処法について詳しくご紹介します。痛みの原因を理解し、適切な対処法を知ることで、快適に治療を進められるようお手伝いします。また、従来のワイヤー矯正との痛みの違いについても触れ、インビザラインの特徴を理解していただければと思います。
インビザライン矯正の痛みについて
インビザライン矯正の痛みはどの程度でしょうか？
インビザライン矯正は、多少の痛みを感じることはありますが、マウスピースをはめ続けることができないほどの痛みが出ることはほとんどありません。
また矯正治療は歯や骨を動かしていくため多少なりとも違和感はでますが歯が動いている証拠でもあります。
インビザラインで痛みが少ない理由
インビザライン矯正は、歯を急激に動かすのではなく、複数のアライナーを順に交換しながら、少しずつ歯を動かしていく方法です。そのため、一度に大きな力が加わらず、痛みが軽減される傾向にあります。
ワイヤー矯正とインビザラインの痛みの違い
インビザラインとワイヤー矯正の痛みは、装置の構造や治療方法の違いから異なります。それぞれの特徴を比較し、インビザラインの痛みに関する理解を深めましょう。
ワイヤー矯正の痛みの特徴
摩擦による痛み：ワイヤーやブラケットが直接歯や口腔内に圧力をかけるため、摩擦や口内炎が発生しやすくなります。
強い力による圧迫感：ワイヤーで歯を引っ張る力が加わるため、初期段階や調整後に強い痛みを感じやすいです。
インビザラインの痛みの特徴
少しずつ動かしていく：インビザラインは1枚ずつ違う形のアライナーを交換しながら歯に動かす力をかけていくため、ワイヤー矯正に比べてゆっくりと力をかけながらの治療が可能なため、痛みが軽減されやすいです。
口内の摩擦が少ない：透明なマウスピース型のため、口腔内の柔らかい組織に直接当たる部分が少なく、ワイヤー矯正に比べて口内炎などのリスクが低いです。
インビザライン治療中に痛みが生じる要因とその詳細
要因①：歯の移動に伴う圧迫感
詳細：インビザラインでは、歯を少しずつ動かすために、1～2週間ごとに新しいアライナーに交換します。新しいアライナーを装着すると、歯に新しい圧力がかかり、その圧力が痛みとして感じられることがあります。歯の移動に伴う圧迫感は、矯正治療の効果が現れている証拠でもあります。この痛みは、一般的に数日で落ち着くことが多く、歯が移動している過程で自然に発生するものです。
要因②：新しいアライナーへの適応期間
詳細：新しいアライナーを装着した直後には、歯や口内に違和感や痛みを感じることがあります。これは、歯が新しいアライナーの圧力に適応している段階で発生するもので、数日かで軽減されることがほとんどです。アライナーの装着がまだ完全にフィットしていないと感じる初期段階での痛みや不快感は、一時的なものといえるでしょう。
要因③：アタッチメントに引っかかる痛み
詳細：インビザライン治療では、歯の動きをサポートするためにアタッチメントと呼ばれる小さな突起物を歯に付けることがあります。アタッチメントがアライナーの装着時や取り外し時に引っかかり、痛みや違和感を感じる場合があります。また、アタッチメントがあることでアライナーがしっかりと固定され、歯の動きが効果的に進むための重要な役割を果たしますが、その分取り外しの際に痛みが発生しやすくなります。
アタッチメントについては詳細はこちら
要因④：アライナーやアタッチメントによる口腔内の摩擦や傷
詳細：アライナーやアタッチメントが頬や唇、舌に当たり、摩擦が生じて口内炎や痛みを引き起こすことがあります。特に、初めて装着したときや新しいアライナーに変えた直後には、口腔内に異物感がある傾向があります。装置と口腔内の摩擦が続くと、粘膜が傷つき、痛みや炎症が引き起こされやすくなることがあるため注意が必要です。
要因⑤：装着時間不足による後戻りの痛み
詳細：インビザライン治療では、1日20時間以上の装着が必要とされていますが、装着時間が不足すると、歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」が発生します。次のアライナーに交換した際に強い圧力がかかり、結果的に痛みを感じやすくなります。装着時間の管理が不十分だと、計画通りの歯の動きが難しくなり、痛みを伴う場合があるので注意が必要です。
場合によっては前の装置にもどしたり、再度治療計画を立てる必要が出てくる場合もあります。
要因⑥：抜歯後の痛み
詳細：インビザライン治療でスペースを確保するために抜歯が必要な場合もあります。抜歯直後の歯茎や周囲の組織は敏感な状態で、アライナーの装着によって痛みを感じることがあります。またそもそも抜歯をしたことに対する痛みの可能性もあります。
痛みを軽減するための対処法
対処法①：アライナーの交換タイミングを工夫する
詳細：新しいアライナーに交換する際は、就寝前に交換することで、就寝中に痛みに慣れ、日中の活動中に痛みを感じにくくすることができます。夜間の睡眠中に痛みが軽減するため、朝には少し慣れた状態で日常生活をスタートできます。また、交換後すぐの痛みに対応しやすくなるため、少しでも快適に治療を進めることが可能です。
対処法②：着脱時の方法に注意する
詳細：アタッチメントがあると、アライナーの着脱時に引っかかりやすくなります。アライナーを丁寧にゆっくりと外すことで、痛みを最小限に抑えることが可能です。無理に外そうとするとアタッチメントが引っかかり痛みを感じる原因になるため、アライナーの正しい着脱方法を歯科医師に教わるのも有効です。
対処法③：エッジ調整
詳細：アライナーやアタッチメントのエッジが口内を擦って痛みが出る場合は、アタッチメントを磨いたり、歯科医師に相談してアライナーのエッジを滑らかにしてもらったりすれば痛みが軽減されることがあります。これにより、口内の不快感や傷つきやすさが抑えられます。
対処法④：装着時間の管理
詳細：インビザライン治療では、1日20時間以上の装着が求められます。装着時間を管理するために専用のアプリを使用し、記録を残すと良いでしょう。しっかりと装着することで後戻りを防ぎ、次のアライナーへの移行時に痛みが生じることを避けられます。アプリを活用することで、装着時間を簡単に確認しながら、適切な管理が可能になります。
対処法⑤：抜歯後のケアを徹底する
詳細：抜歯後のデリケートな状態を保護するため、歯科医師の指示に従ったケアが必要です。口腔内をゆすぎすぎないように清潔に保ち、抜歯後の患部を触るなど刺激しないように注意しましょう。特に抜歯直後は激しい運動はせず、熱い物を避けた食事を摂ることで負担を軽減し、無理な力をかけないことで痛みを軽減します。適切なケアを行うことが抜歯後の早期回復につながります。
まとめ
インビザライン治療中の痛みにはさまざまな要因がありますが、それぞれに合った対処法を実施することで負担を軽減できます。インビザラインはワイヤー矯正に比べて痛みが少なく、装置の摩擦も軽減されるため、快適に矯正治療を進めやすいというメリットがあります。
ただし通常とは異なる痛みが出ている、耐えられないほどの痛みを感じる、歯がぐらぐらしてきた、歯茎がさがってきている気がする等があれば一度治療されている歯科医院へ相談した方がよいでしょう。
当院はJR渋谷駅から徒歩4分、渋谷公園通り沿いにございます、渋谷以外では6医院関西大阪梅田、岸和田市、京都市、和歌山市に分院があります。
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※20247年度グループ全体の矯正症例数