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矯正歯科の歴史と進化:昔も今もこんなに違う矯正技術

歯列矯正

矯正歯科の歴史は、古代から現代に至るまで数千年の試行錯誤と技術革新の積み重ねによって成り立っています。

以下では、年代ごとにその発展の軌跡を辿り、現在の矯正技術の礎となった重要な出来事をピックアップしています。

一緒に振り返ってみましょう。

古代の矯正の試み:歯並びへの関心の始まり

古代エジプト(紀元前2000年頃)

古代エジプトの矯正

古代エジプトの遺跡から、ミイラの歯に金属製ワイヤーやキャットガット(動物の腸から作られる糸)が装着されていた例が発見されています。これらは歯を固定したり、矯正するために用いられた初歩的な装置だと考えられています。この時代、人々はすでに歯並びに注目し、美や健康に対する意識を持っていたのではないかと言われています。

古代ギリシャ(紀元前8世紀~紀元前1世紀)

この時代にはヒポクラテスやアリストテレスが歯や噛み合わせに関する理論を提唱し、歯並びや成長に対する科学的思考が登場しました。

古代ローマ時代(紀元前753年~476年)

古代ローマの医師たちは、子供の歯が生え始めた際に「指で正しい位置に押す」ことを指導していたという記録が残っています。科学的な根拠はまだありませんでしたが、歯並びを意識する文化が存在していました。

古代エジプト、ギリシャ、ローマでは、美しい歯並びが富や健康の象徴とされ、初歩的な矯正技術が使用されていました。

近代矯正の基盤:ピエール・フォシャールとその装置

1728年:ピエール・フォシャール 

フォシャールのバンド

「近代歯科の父」と称されるフランスの歯科医師ピエール・フォシャールは、著書『歯科外科医 あるいは歯の概論 The Surgeon Dentist』(1728年)の中で「フォシャールのバンド」という装置を紹介しました。この装置は、歯並びを整えるための金属リボンで、歯列を外側に広げることを提唱しまし、現在の矯正技術の基盤となりました。

矯正学の確立:エドワード・アングルの功績

1900年初頭:エドワード・アングル

 

Edward Hartley Angle

アメリカの歯科医師エドワード・アングルは、1899年に「アングル矯正歯科学校(Angle School of Orthodontia)」という世界初の歯科矯正学を学ぶ学校を設立しました。同年アングル分類という不整合の分類法ができ、この分類方法は現在の矯正学や臨床においても広く使用されています。

また、「エッジワイズ法」という歯にブラケットをつけてワイヤーを通して強い力で効率的に歯を動かす技術を開発し、現在のワイヤー矯正の基盤を築きました。この技術や診断は、矯正治療の標準となり、広く普及しています。アングル博士の功績は大きく近代歯科矯正学の父と呼ばれています。

現代矯正技術の進化:新しい方法の登場

1954年:レイモンド・ベッグ

 オーストラリアの歯科医師レイモンド・ベッグが、「ベッグ法」と呼ばれる矯正技術を発表しました。この方法は、エッジワイズ法とは逆に歯に継続的で弱い力をかけて動かすもので、痛みが少なく効率的な矯正治療として評価されています。

1970年代:裏側矯正と接着技術の開発

 裏側矯正装置

1971年、三浦不二夫教授が「ダイレクトボンディング法」を開発し、歯に直接装置を接着する方法を確立しました。その後、藤田欣也先生が裏側矯正技術を発表し、装置が目立たない治療法が可能になりました。

1999年:マウスピース矯正「インビザライン」の登場

インビザライン(マウスピース矯正) 

アメリカで、透明で取り外し可能な矯正装置「インビザライン」が初めて導入されました。この技術は、審美性や利便性の高さから瞬く間に普及し、現在では世界中で多くの患者に選ばれています。

 

インビザラインがもたらす現代矯正の新しい価値


インビザラインは、患者の生活スタイルに合わせた治療が可能な点で大きな革新をもたらしました。以下のような特徴があります:

透明で目立たない装置 治療中も他人に気付かれにくく、特に人前で口元を出す機会の多い患者様に人気です。

取り外し可能 食事や歯磨きの際に装置を外せるため、従来の矯正治療と比較して口腔ケアが容易です。

3Dシミュレーション 治療前にゴールを視覚的に確認できるため、患者様が安心して治療を進めることができます。

未来の矯正歯科:

これからの技術革新
矯正歯科は現在も進化を続けています。AIを活用した治療計画や新素材の開発により、さらなる治療期間の短縮や快適性の向上が期待されています。

まとめ

矯正歯科の歴史は、古代の試みから現代の高度な技術に至るまで、驚くべき進化を遂げてきました。そして今、インビザラインのような革新的な治療法が登場し、多くの人々が美しい歯並びを手に入れることが可能となっています。

当院では、患者様一人ひとりに最適な治療法を提案し、快適かつ効果的な矯正治療を提供しています。矯正歯科の進化の恩恵を受けるために、ぜひ一度ご相談ください。あなたの笑顔をより輝かせるお手伝いをさせていただきます。

 

 

当院はJR渋谷駅から徒歩4分、渋谷公園通り沿いにございます、渋谷以外では6医院関西大阪梅田、岸和田市、京都市、和歌山市に分院があります。

矯正治療実績は5000症例以上(※)あり、インビザラインではブルーダイヤモンドプロバイダーを受賞しております。

グループで矯正治療を管理しており、質の高い治療を提供しています。

渋谷でインビザライン矯正をお探しの方は一度無料相談(相談・精密検査費無料)にお越しください。

※2024年度グループ全体の矯正症例数

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治療内容
カスタムメイドで制作されたマウスピースを定期的に交換しながら少しずつ歯に適切な力をかけて歯並びを整えていく矯正治療です。
標準的な費用(自費)
矯正治療費、相談・検査・診断料 無料、調整料 無料
インビザライン(マウスピース治療)
198,000円〜899,800円(税込)
治療期間及び回数
症状によりますが、一般的に2年前後の治療期間となります。
通院回数は、治療段階によりますが、通常2〜3ヶ月に1回です。
副作用・リスク
装着時間が少ないと治療期間が長引く可能性があります。
他の矯正治療法と同様に、疼痛・歯根吸収・歯肉退縮の可能性や適切な保定をしないと治療後に後戻りすることがあります。
医薬品医療機器等法(薬機法)に関する記載事項
・インビザライン完成物は、日本国内において薬機法未承認の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
尚、インビザラインの材料自体は、日本の薬事認証を得ています。
・「インビザライン」は米国アライン・テクノロジー社の製品の商標であり、インビザリアン・ジャパン社から入手しています。
・日本国内においては、同様の医療機器が薬事認証を得ています。
・インビザライン・システムは、世界100カ国以上の国々で提供され、これまでに900万人を超える患者さまが治療を受けています。(2020年10月時点)

 

参照元:https://www.ajodo.org/article/S0889-5406(04)01003-0/abstract